Rei Frontier Tech Blog

人工知能を活用した位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」を運営する、レイ・フロンティア株式会社のエンジニアメンバーで運営する技術ブログです。

トップシーズン到来!群馬県の人気スキー場とGALA湯沢、初雪観測前後で来場者の傾向を調査

 

 

1.初雪観測の遅れとスキー場来場者の変動

気象庁の発表によれば、今年の群馬県の初雪観測は例年よりも遅く、1月7日に確認されました。スキー場来場者の動向にどのような影響をもたらしたのか見ていきましょう。

出典:気象庁ホームページ -群馬県の気象特性(https://www.jma-net.go.jp/maebashi/kishou/gunmakikou.html

 

2.調査元データ

データは弊社アプリ「SilentLog」から匿名化されたものであり、推定情報に基づいています。
※データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます

<データ概要>

【調査対象期間】

12月(2023/12/6−12/31)、1月(2024/1/1−1/26)
※年末年始を起点として前後26日間

【調査対象エリア】

丸沼高原スキー場(群馬県)、たんばらスキーパーク(群馬県)、ガーラ湯沢駅周辺(新潟県)

【来訪者数】

12月の来訪者数を100とした時の比率

【推定居住地】

弊社アプリSilentLogより収集したデータに当社独自の機械学習推定処理を利用

【結果まとめ】

スキー・スノボのトップシーズンは年明けから2月頃と言われており、弊社の人流データからも年明けの来場者数が増加していることが明らかとなりました。
トップシーズンの同時期に調査してもGALA湯沢スキー場の来場者数は圧倒的であり、理由としてはガーラ湯沢駅に直結しているアクセスの良さと推測されます。
車やバスが必須となる群馬県のスキー場と比較すると2倍以上の来場者数がありました。

 

3.スキー場来場者の初雪観測前後の差異

弊社で取集したデータはAI(機械学習)を用いて各種移動方法を自動で判別して記録しております。この技術はスマートフォンのGPSとセンサーから元となるデータを細かく取得しているので、どういった手段で移動しているか、移動距離や速度、経路をもとにユーザーの行動種別を推測するものです。

マップ上の黄色い点は「自転車」、オレンジの点は「車」、緑の点は「徒歩」、白い点は「滞在」を示しています。

スキー場のゲレンデにおける「車」「自転車」はコースを滑走していたり、リフトに乗っているユーザーと推測できます。

丸沼高原スキー場

たんばらスキーパーク

群馬県に位置するたんばらスキーパークおよび丸沼高原スキー場において、初雪観測前後の来場者数に差異が見られました。特に初雪観測後の1月において来場者数が増加しています。この傾向は、冬季スポーツのシーズン到来に伴い、スキーヤーやスノーボーダーが増加する傾向があることがわかります。

群馬の沼田をさらに北へ進むと新潟県に突入します。
そこには利便性がよく、人気のスキー場『GALA湯沢スキー場』があります。

GALA湯沢スキー場(ガーラ湯沢駅周辺)

GALA湯沢スキー場(ガーラ湯沢駅周辺)では、群馬県のスキー場には見られなかったマップ上の赤い点があります。これは「電車」を示しており、線路沿いに点在しています。このことから来場者は電車で来ている方も多いということがわかります。

 

12月来場者数を100とした場合、それぞれのスキー場における1月来場者数を比較しました。

丸沼高原スキー場:1月の来場者数、300%増加
たんばらスキーパーク:1月の来場者数、250%増加
GALA湯沢スキー場(ガーラ湯沢駅周辺):1月の来場者数、14%増加

群馬県のスキー場と比較するとGALA湯沢スキー場は来場者の増加率が低めですが、こちらのスキー場は駅から近く、都心から最短71分という電車でのアクセスも容易であるため、トップシーズン前から多くの人々に利用されています。電車を利用することで、冬の交通渋滞を避けながら気軽に訪れることができ、来場者数の増加に影響していると考えられます。

今回はGALA湯沢スキー場という駅直結のスキー場という特性をお伝えするため、ガーラ湯沢駅周辺という広い範囲でのデータを公開しております。こちらにはGALA湯沢スキー場に立ち寄らず、ガーラ湯沢駅を利用している方のデータも含まれています。

 

4.来場者の自宅推定

弊社は位置情報データを匿名化した形で収集し、推定情報に基づいて分析を行っています。特に来場者数の多いGALA湯沢スキー場(ガーラ湯沢駅周辺)に焦点をあて、どの地域からスキー場へ来ているかを見てみましょう。

GALA湯沢スキー場

12月も1月も東京からの来場者が1番多いですが、2番目に多い来場者の自宅推定を見ると、12月は地元の新潟県が多く、トップシーズンに入った1月は神奈川県からの来場者数が上回りました。

県外に居住のある方はトップシーズンに入ってからスキー場へ行く傾向が見えました。

群馬県のスキー場も12月と比較して他県からの来場者数が増加しています。

丸沼高原スキー場

たんばらスキーパーク

 

5.結論と今後の展望

初雪観測前後でのスキー場来場者数の変化を分析することで、季節や気象条件がスポーツ施設の利用に与える影響を理解する一助となります。また来場者がどの地域から多く来ているかを理解することで、効果的な広告の配信やイベントの企画、観光バスの調整など様々な施策に活用することができます。

今後も位置情報データを活用し、各種施設の利用傾向や地域の特性を探ることで、より効果的な施策やサービスの提供に貢献していきます。レイ・フロンティアは、最新の技術を駆使し、地域社会と連携しながら、より良い未来の構築に取り組んでまいります。

 

【追記】
2024年1月29日に公開した記事ですが、一部GALA湯沢スキー場のデータ概要について詳細を追記して2024年2月1日に再度公開しました。

 

お知らせ

毎日の振り返る楽しさを「プラス」するアプリSilentLogの公式サイトはこちらです。

silentlog.com

インストールサイトはこちらです。
【Android版】

play.google.com

【 iPhone版】

SilentLog

SilentLog

  • Rei-Frontier Inc.
  • ライフスタイル
  • 無料

apps.apple.com

レイ・フロンティアの公式サイトはこちらです。

www.rei-frontier.jp

個人向けスマートフォンアプリの開発運用、及び、法人向けに独自の移動データの収集・推定技術を強みとした、サービスの企画提案コンサルティング、アプリケーションデザイン・開発、運用中のカスタマーサクセス支援(開発・技術支援等)を行っております。

レイ・フロンティアでは共に未来を切り開く仲間を募集しております。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

www.rei-frontier.jp

【各種SNS】
Twitter:https://twitter.com/reifrontier/
Youtube:https://www.youtube.com/user/reifrontier/
Instagram:https://www.instagram.com/reifrontier/

【本件に関するお問い合わせ】
お手数ですが、弊社お問い合わせページよりご連絡ください。

www.rei-frontier.jp