レイ・フロンティアの杉本です。
レイ・フロンティア株式会社では「人間の無意識を、行動データで見える化する」事業を展開しています。
2022年は3年ぶりに行動制限のないハロウィンイベントが開催されました。
ハロウィン直前に韓国で転倒事故があったことから、混雑からの事故が心配されました。
今回、ハロウィン期間の渋谷、池袋の行動制限のなかった2019年と2022年、行動制限のあった2020年と2021年の過去4年間の人流比較を行いました。
■調査元データ
※ 弊社アプリSilentLogより収集したデータに匿名化処理を施したもの
※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
【データ概要】
ハロウィン期間の渋谷、池袋の行動制限のなかった2019年と2022年、行動制限のあった2020年と2021年の過去4年間の人流データと機械学習で推定した属性情報
【期間】
2019〜2022年の10月29日〜31日
【エリア】
渋谷、池袋のハロウィンイベント開催エリア
【調査対象者】
ハロウィンイベント開催期間に開催エリアに入った方を対象
こちらは「コロナ前で行動制限のない2019年」と「コロナ後で行動制限のない2022年」のハロウィン期間(10月29日〜31日)に、渋谷に滞在していた人出になります。
※滞在している点は同一人物の方も含まれています。
渋谷駅前に最も多く滞在していることがわかります。
曜日によって滞在場所に差は無いように見えます。
滞在している場所は店舗内よりも路上の方が多いように見えます。
コロナ禍で行動制限のある2020年と2021年も確認いたします。
2021年は渋谷駅前に最も多く滞在していますが、2020年は駅前に最も多く滞在しているわけではなく、全体に分散して滞在していることがわかります。
曜日による滞在場所に差がないことや滞在している場所が店舗内よりも路上の方が多いのは4年間で同じ傾向があることがわかります。
次に年度間での人数を確認いたします。
こちらは2019年の人数を100とした時の、2019年〜2022年の10月29日〜31日に渋谷に滞在した人数を表しています。
コロナ前で行動制限のない2019年が最も多く、年数が経つにつれ人数が減っていることがわかります。
コロナ禍の状況によって人数が減っていますが、行動制限がない2022年になっても人数は回復しておらず、最も人数が少ないことがわかります。
曜日で訪れた人数に差がないかも確認いたします。
こちらは各年の10月29日を100とした時の、曜日別の渋谷での滞在人数を表しています。
2019年は平日ですが3日間同程度の人数が滞在しています。
2020年は中日である30日(金)が最も多く滞在し、他2日間は同程度滞在しています。
2021年と2022年は曜日は異なりますが同じ傾向が表れており、初日が最も多く徐々に減っているのがわかります。
(休日の前日でない)平日<休日<休日の前日の順に多くなる傾向があると言えるかもしれません。
どの地域から訪れているかも確認いたします。
こちらは2019年〜2022年の10月29日〜31日に渋谷に滞在した人たちの、機械学習で推定した居住都道府県の人数比(都道府県不明を除く)を表しています。
訪れている上位4件に変わりなく、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の順に東京近郊が多いのがわかります。
上位4件の詳細を見ますと、東京は4年間70%ほど、神奈川は2022年は15%ほどですがそれ以外の年は20%ほど、埼玉は4年間5%前後、千葉は4年間5%弱であることがわかります。
上位4件以外の県には差がほとんどないように見えます。
居住都道府県の大部分が東京都なので、その市区町村の内訳も確認いたします。
こちらは2019年〜2022年の10月29日〜31日に渋谷に滞在した人で、機械学習で推定した居住都道府県が東京都だった人の市区町村の割合上位20を表しています。
枠線で囲んでいる箇所は渋谷区や隣接する区になります。
世田谷区、渋谷区、目黒区、杉並区は4年間で常に5%以上の人が滞在していることがわかります(赤枠)。
港区は2019年〜2021年までは5%ほどの人が滞在していますが、2022年には1%まで減っていることがわかります(青枠)。
中野区は2021年から減少している傾向があることがわかります。。
開催地や隣接している区の割合が大きい傾向はありますが、隣接する全ての区が必ずしも多く滞在するとは限らないことが示されていることがわかります(全枠)。
池袋のハロウィンも渋谷と同様に確認していきます。
まずは「コロナ前で行動制限のない2019年」と「コロナ後で行動制限のない2022年」のハロウィン期間(10月29日〜31日)を見ていきます。
※赤枠はイベントが行われた会場になります。
※青枠は撮影・交流禁止エリアになります。
※滞在している点は同一人物の方も含まれています。
渋谷同様、曜日による滞在場所に差がないことや滞在している場所が店舗内よりも路上の方が多いことがわかります。
路上以外ではイベント会場周辺に人が多く滞在していることがわかります。
撮影・交流禁止エリアには人が少ないことがわかります。
2022年にはイベント会場になっていますが、2019年にはイベント会場になっていないエリアでは人が少ないことがわかります。
コロナ禍で行動制限のある2020年と2021年も確認いたします。
渋谷と異なり、滞在場所の多い場所、曜日による滞在場所に差がないことや滞在している場所が店舗内よりも路上の方が多いのは4年間で同じ傾向があることがわかります。
区主導によりエリアを限定している影響で変動が少ないのでしょうか。
年度間での人数も確認いたします。
渋谷と同様に、コロナ前で行動制限のない2019年が最も多く、年数が経つにつれ人数が減っていることがわかります。
またコロナ禍の状況によって人数が減っていますが、行動制限がない2022年になっても人数は回復しておらず、最も人数が少ないことがわかります。
渋谷と異なり、減少割合は池袋の方が少ないことがわかります。
曜日で訪れた人数に差がないかも確認いたします。
こちらは各年の10月29日を100とした時の、曜日別の池袋での滞在人数を表しています。
2019年は3日間平日ですが徐々に人数が多くなっていることがわかります。
2020年は渋谷同様、中日である30日(金)が最も多く滞在し、他2日間も同程度滞在しています。
2021年は2020年と似て中日である30日(土)が最も多いですが、31日(日)が最も少ないことが異なっています。
2022年は初日(土)が最も多く、中日である30日(日)が最も少なくなっています。
渋谷と異なり、池袋は毎年異なる傾向を示していることがわかります。
一概に平日、休日の前日、休日で滞在する人数の多少を言えない傾向が見えています。
どの地域から訪れているかも確認いたします。
こちらは2019年〜2022年の10月29日〜31日に池袋に滞在した人たちの、機械学習で推定した居住都道府県の人数比(都道府県不明を除く)を表しています。
訪れている上位4件に変わりなく、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の順に東京近郊が多いのがわかります。
渋谷と異なり、埼玉県と神奈川県の順位が入れ替わっていることがわかります。
上位4件の詳細を見ますと、東京は2019年は60%ほどですが、それ以外の年は70%ほど、埼玉は2019年は20%を超えていますが、それ以外の年は20%弱、神奈川は4年間5%ほど、千葉は4年間5%弱であることがわかります。
2019年は埼玉の人数比が高かったため、東京の人数比が少なくなったことが推定されます。
渋谷同様、上位4件以外の県には差がほとんどないように見えます。
池袋でも居住都道府県の大部分が東京都なので、その市区町村の内訳も確認いたします。
こちらは2019年〜2022年の10月29日〜31日に池袋に滞在した人で、機械学習で推定した居住都道府県が東京都だった人の市区町村の割合上位20を表しています。
枠線で囲んでいる箇所は池袋がある豊島区や隣接する区になります。
豊島区、練馬区、板橋区は4年間で常に5%以上の人が滞在していることがわかります(赤枠)。
中野区は渋谷の時と同じ傾向で2021年から減少していることがわかります。
渋谷同様、開催地や隣接している区の割合が大きい傾向はありますが、隣接する全ての区が必ずしも多く滞在するとは限らないことが示されていることがわかります(全枠)。
■まとめ
- 人出データ
- 渋谷・池袋ともに曜日によって滞在場所に差は無い
- 渋谷・池袋ともに滞在している場所は店舗内よりも路上の方が多い
-
池袋では路上以外ではイベント会場周辺に人が多く滞在している
-
池袋では撮影・交流禁止エリアに人が少ない
- 年度間での人数
- 渋谷・池袋ともに2019年が最も人数が多く、年数が経つにつれ人数が減っている
- 曜日別の滞在人数
- 曜日別の滞在人数は渋谷では「(休日の前日でない)平日<休日<休日の前日」の順に多くなる傾向があるが、池袋ではそうとは言えない。
- 居住都道府県の人数比
- 渋谷・池袋とも居住都道府県が東京近郊の4県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の滞在人数が多い
- 渋谷:東京>神奈川>埼玉>千葉
- 池袋:東京>埼玉>神奈川>千葉
- 居住都道府県が東京都だった人の市区町村の割合上位20
- 渋谷・池袋ともに開催地や隣接している区の割合が大きい傾向はあるが、隣接する全ての区が必ずしも多く滞在するとは限らない。
- 渋谷で滞在数が4年間5%以上:世田谷区、渋谷区、目黒区、杉並区
- 池袋で滞在数が4年間5%以上:豊島区、練馬区、板橋区
- 中野区は渋谷・池袋の両方で2021年から滞在数が減少傾向
※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
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